郡という行政区画に属する地域のうち、都市部(市部)に対比される地域を指す。農業を主産業とする農村地帯や、小規模な町村が中心となる地域が多い。戦前の行政区分に由来し、現代でも地理的・社会的な地域分類として使用される。過疎化や高齢化の課題を抱えることが多い。
統計調査や行政報告で人口分布を説明する際に用いられます。例えば「郡部の人口減少」「郡部と都市部の経済格差」など、都市部との対比で地域特性を述べるときに使用されます。また、学術的な地理学や地域研究の文脈でも頻出です。
「農村部」は農業従事者が多い地域、「地方部」は地理的位置を強調、「田舎」は日常的で感情的、「僻地」は不便さ、「過疎地」は人口減少を前提とします。「郡部」は行政区分の郡に属することを客観的に示す最も中立的な表現です。
「郡」は古代の行政区分で、複数の里や邑を統括する単位。「部」は部分・地域を意味する接尾辞。郡に属する地域全体を指す造語で、特に戦後の市町村制施行に伴い、市部との対比で用いられるようになった。
改まった行政文書では「郡部地域」や「郡部における」と表現することで、より格調高い印象になります。学術的には「郡部地域」の用法が一般的です。
「郡部」は郡という行政区分に限定されるため、郡制廃止地域や郡が存在しない都市部周辺の「非都市地域」全般を指す場合は不正確です。また、必ずしも経済的に貧困とは限らないため、否定的なニュアンスで使うと誤用になります。
rural area、non-urban area、countryside等で表現されます。ただし日本の行政区分「郡」の概念は英語圏にないため、文脈に応じてrural districtやdistrict outside metropolitan areasなどで説明的に表現する必要があります。
似た言葉との違い・使い分けを解説しています。
この言葉やそのテーマを深めたい方へ。