ユーザーセンタード設計(UCD)は、設計プロセスにユーザーを中心に据える手法です。ユーザー調査、ペルソナ開発、プロトタイピング、テストなどの反復的なプロセスを通じて、ユーザーのニーズや課題を深く理解し、それらを解決する製品やサービスを作り上げます。方法論・プロセスとしての性質が強いです。
UXデザイン(ユーザー体験デザイン)は、ユーザーが製品やサービスと接する全ての体験を設計・改善することです。感情、満足度、使いやすさ、美的価値など、多角的な体験要素を総合的に考慮します。戦略立案から実装後の評価まで、包括的にユーザー体験を最適化する実践分野です。
ユーザーセンタード設計は『どのようなプロセスで設計するか』という方法論を指し、UXデザインは『どのような体験を実現するか』という最終的な成果物と体験全体を指します。使う場面として、ユーザーセンタード設計は特にプロダクト開発の初期段階で活用されます。一方、UXデザインはマーケティング、ブランド構築、顧客満足度向上など、より幅広い文脈で用いられます。ニュアンスでは、ユーザーセンタード設計はより科学的・構造的、UXデザインはより感情的・ホリスティックです。
プロセス・方法論に焦点を当てるなら『ユーザーセンタード設計』を、製品全体の体験品質や顧客満足度を議論するなら『UXデザイン』を使います。多くの実務では、ユーザーセンタード設計というプロセスを通じてUXデザインを実現させています。