生身とは、生きている人間そのもの、現実の人間を意味する。衣装や化粧などで飾られていない素の状態、または実際に存在する生きた人間を指す。抽象的・観念的なものに対比される概念で、命あるものとしての人間を強調する。
肉体とは、人間や動物の身体、物質的な身体を意味する。骨・筋肉・臓器などで構成される物理的実体を指す。精神や心といった非物質的なものに対比され、物理的・生物学的な側面に焦点を当てる。
生身は人間全体の現実性・リアリティを強調し、実在感を重視する。対して肉体は身体の物理的構造や機能に焦点を当てる。使用場面では、生身は心理的・感情的文脈で「生身の人間」「生身の声」と使い、肉体は医学的・解剖学的文脈や鍛錬の話題で用いられる。また生身はやや文語的・格調高い表現で、肉体はより学術的・客観的である。
人間の現実感・実在感を強調したい場合は「生身」、身体の物理的側面や医学的・生物学的観点から述べる場合は「肉体」を選ぶ。感情的・人間的な表現なら生身、客観的・科学的な表現なら肉体が適切。