「理学診断」と「機能評価」の違い

理学診断は身体の構造的問題を特定する医学的診断であり、機能評価は日常生活能力を測定する実用的評価である。

理学診断

理学診断は、理学療法士が患者の身体機能障害の原因を特定する医学的診断プロセス。検査・測定を通じて筋力低下、可動域制限、神経障害などの構造的問題を診断し、治療方針決定の基礎となる医学的判断である。

例:検査の結果、患者の右肩関節可動域制限と棘下筋の筋力低下が確認されたため、回旋腱板損傷と理学診断した。

機能評価

機能評価は、患者が日常生活や社会生活でどの程度の活動能力を有しているかを客観的に測定・評価するプロセス。ADL、IADL、QOLなど実生活での遂行能力を数値化し、リハビリテーション効果や自立度を判定する。

例:Barthel Indexを用いた機能評価の結果、患者のADL自立度は75点で、着替えと入浴に介助が必要と判定された。

両者の違い

理学診断は医学的な障害の原因特定に重点を置き、身体機能の欠陥を医学的観点から診断する。機能評価は身体機能がどの程度実生活に影響しているか、患者の生活能力レベルを測定することに重点を置く。診断は医学的専門性、評価は生活適応性を対象とする。

どちらを使うべき?判断のポイント

原因究明や治療方針決定には理学診断を、患者の生活支援計画作成や社会復帰の見通し判断には機能評価を用いるべき。両者は相補的で、診断と評価の両面が包括的なリハビリテーションに必要である。

それぞれの語をさらに詳しく

語彙の星図で「理学診断」と「機能評価」のつながりを探索する →