仏教に由来する概念で、この世のすべてのものは常に変化し、やがて必ず消滅するという法則を指す。時間的な広がりを持ち、宇宙的・哲学的な視点から、世界の本質的な性質を表現する。人生や自然現象の根底にある真理として用いられることが多い。
はかなく、すぐに消えてしまう脆さや空しさのイメージ。美しいものほど短命であることの切なさ、あるいは期待や願いが叶わぬままに終わることの悲哀を指す。より感情的で、目の前の具体的な対象への印象を表現する。
無常は宇宙的法則として説明的に用いられ、時間軸が長く俯瞰的。儚さは見る者の感情を揺さぶる美的・感覚的な表現で、時間軸は短く内省的。無常は「原理」、儚さは「感覚」。対象は無常が全般的であるのに対し、儚さは桜や美女など限定的で審美的なものに用いられる傾向がある。
無常は思想・哲学的な文脈で、変化の本質や不変性について述べる際に使用。儚さは文学的・感情的な表現で、美しさや悲哀を表現したい時に選ぶ。対象が具体的か抽象的かも判断基準になる。