過去に起きた事実や出来事をたどり、記録し、分析する学問。人間・社会・文化の変化の過程を客観的に記述することを目指す。時間軸に沿って出来事を整理し、因果関係を探る。学問的・学術的な側面が強い。
古い時代から現在まで、世代を超えて連続的に受け継がれてきた慣習・風習・文化・技能など。その文化圏で大切にされ、意識的または無意識的に守られ続けているもの。生活や文化に深く根ざしている。
歴史は『過去を知る』ことが目的で、すべての事象が対象。伝統は『現在まで続く価値あるもの』で、受け継がれたものだけが対象。場面では、歴史は学習・研究・分析に使い、伝統は文化継承・習慣維持に使う。歴史は客観的記述、伝統は主観的評価を含む。
『過去の事実・出来事・学習』なら歴史。『受け継がれた風習・慣習・文化的価値』なら伝統。時には両方の意味で重なることもあるが、学術的か文化的かで判断するとよい。