前提とは、議論や説明を進める際に最初に置く仮定や条件。それ自体の証明は後回しにして、以降の論理展開の土台として機能する。「~という前提で考えると」と使われることが多く、受け入れるべき初期条件を示す。
根拠とは、ある主張や結論を正当化する具体的な証拠・理由・事実。主張が正しいことを証明するために示される支持材料。「~を根拠にして」と使われることが多く、実証的な裏付けを表す。
前提は議論の開始地点であり、その正当性をいったん問わずに受け入れる性質がある。一方根拠は、主張の妥当性を客観的に示す材料である。前提は条件的・仮定的で、根拠は実証的・具体的。前提は「ここからスタートする」、根拠は「だからそれは正しい」というニュアンスの違いがある。
仮定や条件付きで論じるなら「前提」、具体的証拠で主張を支えるなら「根拠」。前提は同意を求め、根拠は納得を促す。同じ文に両方現れることもあり、前提で枠組みを示し、根拠で妥当性を示す。